活動報告など・Q&A

活動報告

2024年3月9日(土)に刀剣会を開催しました

今回の刀剣会で拝見した刀は

★鑑定刀
壱号刀 備前 長船 是光
弐号刀 備前 長船 与三左衛門尉祐定
参号刀 平安城 石道右近正俊

★鑑賞刀
筑後 鬼塚吉國
土佐 上野守吉國
肥前 吉包

でした。

壱号刀の双刃の短刀は、室町時代中期の作との事。長さは5寸ちょっとで「室町中期までの短刀は6寸より短いモノが多い」と中原先生が仰ってましたが、本当に短かったです。ペーパーナイフみたいな可愛い短刀でした。

弐号刀の祐定は、何とも言えない心地良い感じの「のたれ」でございました。さすが与三左衛門尉祐定!さすが名刀!これ、おいくら万円なんでしょうね?絶対買えないけど(笑)。物打ち辺りの刃中に匂崩(においくずれ)がありました。末備前の証ですね。

参号刀は「いしどう」だけど、よくある石堂では無くて「石道」。初めて拝見しました。銘に平安城とあるけど実は近江で、又、移りがある、との事で、照明を少し落として皆で順番に見ました。裸電球の光をうまい具合に地肌に当ててよーく見ると、鎬筋にピタッと密着した形で巾約8㎜位の移りがありました。その移りの刃先側のラインは、上から下まで互の目っぽく乱れてました。つまり乱れ移りです。久し振りに乱れ移りを見ました。移りってホント見にくい(笑)。見落しやすいですね。

鑑賞刀の土佐の上野守吉國を拝見した時、鍔元に焼き出しがあったので「何で土佐なのに焼き出しがあるんだろう?」と思ったら、三品一派の大坂の大和守吉道の門人との事。あ、そういうことね!と合点がいきました。

肥前の吉包は八代忠吉の門人で、忠吉の代作をしていたそうで、銘は吉包だけどモロに八代忠吉そのまんまの作風との事でした。

今回は広島県から刀歴が長い方がお越し下さいました。本当にありがとうございました。感謝申し上げます。

他にも熊本はもちろんの事、長崎・宮崎からもご参加頂きました。皆様、本当にありがとうございます。お疲れ様でした。

それから、丁度この日、同じ護国神社内で講習会をされていた武術研究家の甲野善紀先生が、会の冒頭にサプライズでお越し下さいました。突然の来場だったので少々ビックリしました(笑)ありがとうございました。

次回の刀剣会も皆で刀と歴史を楽しみながら、様々な事を学びましょう!

日本刀を鑑賞する参加者達

2024年1月13日(土)に刀剣会を開催しました

今年初の刀剣会で拝見した刀は、

★鑑定刀
壱号刀 美濃 末関 兼定
弐号刀 筑前 長門 左 安吉
参号刀 備前 長船 清光

★鑑賞刀
末相州 康春
大坂 中河内国助(二代河内守国助)
近江 堀井胤吉

でした。

鑑定刀の参号刀は俗に「よだれ清光」と呼ばれる末備前の刀で、刃中に匂い崩れがあり、直刃の刃文から「よだれ」みたいな足が上から下まで出ていて、まるで血に飢えた妖刀の如く「よだれ」をダラダラと垂らしている様に見えました。

弐号刀の左安吉は、九寸ちょっとの南北時代の脇差し(鎧通し)で、なんと今から約670年前のモノとの事!約670年前って、、、2024-670=1354年頃!古い!普通は滅多に手に取って観れない!今日、刀剣会に来て良かった(笑)。備前でも末関でも平高田でもないけど、巾8mm位の「移り」がありました。

壱号刀は末関の兼定で「巾7mmぐらいの極薄~くて淡~い移り」がありました。視認しづらくて見落としやすい最も嫌なタイプの移りです。中原先生が「匂口がギリギリと締まっている」と仰ってたので、よくよく観察させて頂きました。「匂口がギリギリと締まる」とは具体的にどういう状態の事か?以下は文字通り「私見」ですが、巾が糸直刃ほどではないけれど、かなり狭~くて、白色が濃く見えて、その匂口(縁・境目)はグラデーションが全く無くて、コントラストがハッキリクッキリとしていて、スパッ!とピシッ!と地肌と分かれていて曖昧さが無い。比較すると備前物の方が僅かにもうちょっとフワッと淡くなってグラデーションがある様に感じました(あくまでも私見です)。

刀の用語・表現は、業界用語・専門用語なので、普段の日常生活では使用しない言葉の類いです。ですから、もし理解出来ない言葉・意味不明な表現があったら「どういう状態の事をそう表現しているのか?そう言うのか?」を、現物をよく観て「あぁ、こういう風になっているのを○○って言うんだなー」と、目視で確認して覚えるという方法で一つひとつ学んでいくしかない、という事を再認識しました。

前回、前々回に続き、今回も初参加の方がお越し下さったので、とても嬉しかったです。ありがとうございますm(_ _)m感謝致しますm(_ _)m

今年も皆で様々な刀を笑いながら楽しく鑑賞しましょう!

2023年11月11日(土)に刀剣会を開催しました

今回は、

★鑑定刀
壱号刀 美濃 関 兼光
弐号刀 美濃 関 外藤(とふじ)
参号刀 備前 長船 康光

★鑑賞刀
豊後 平 鑑盛(あきもり)
薩摩 清左(きよすけ)
大坂 初代河内守国助
江戸 固山宗次

を、皆で鑑賞しました。

さらに、参加者の方が持参して下さった肥後鞘とその中身の新刀と、谷川博充の短刀も、その方のご厚意に甘えて拝見させて頂きました。

数年振りに肥後鞘を手に取って観る事が出来て嬉しかったです。ありがとうございました!m(_ _)m

この日は今年最後の刀剣会でした。参加者数は12名になりました。増えて良かったです。ホントに。

「参加者の皆様のおかげで当会は存続出来ている」と言っても決して過言ではない、と思います。

この1年間、参加者の皆様と関係者の方々、本当に大変お疲れ様でした。

来年も様々な刀を観て触って、皆で笑いながら楽しく色んな事を学びましょう!

2023年7月22日(土)に刀剣会を開催しました

今回拝見した刀は

★鑑定刀
壱号刀 肥前 忠吉(五字忠吉)
弐号刀 備前 長船 祐光
参号刀 豊後 高田住藤原行長

★鑑賞刀
因幡 浜部寿実
薩摩 奥 元平
京 堀川國儔(くにとも)

でした。
鑑定刀の弐号刀の祐光の移りが判りにくかったです。
先生に「移りがある」と言われてからよく見てみると確かに移りがあるのが判るくらい薄く淡い移りでした。
ものすごく視認し難い移りがある、という事が分かり今回もまた大変勉強になりました。
本当に薄くて淡い移りは見落としやすいですね。

2023年7月15日(土)に初めての日本刀 無料体験・見学会を開催しました

お隣の藤崎台球場で行われている高校野球の試合の歓声が聞こえ、本格的な夏の到来を感じさせる強い日射しと蒸し暑さの中、5名の方がお越しになられました。
色々とお話をお聞きすると全く予想外の嬉しい繋がりがあり、とても不思議な感覚を覚えました。改めてご来場して下さった皆様方に感謝申し上げます。暑い中、足を運んで下さり本当にありがとうございました。

2023年5月20日(土)に刀剣会を開催しました

今回、参加者みんなで拝見した刀は、

●筑後 鬼塚吉國 江戸時代最初期

●備前 祐光 室町時代初期 一尺四寸 写りあり

●肥前 近江大掾忠廣 江戸時代最初期 足長丁字 40~50本に一本くらいの稀少品

●薩摩 波平 清左 室町時代後期 大平造り 乱れ刃

●備前 祐定 二尺二寸

でした。今回、特に印象深かったのは、肥前刀の近江大掾忠廣です。本当に見事な刃文!!!素晴らしい!!!綺麗な足長丁子を焼いていました。スゴいよ!昔の刀鍛冶は!本当に凄かったです。みなさん長時間お疲れ様でした。

日本刀の刃紋を見る参加者たち

2023年3月11日(土)に刀剣会を開催しました

今回、拝見した日本刀は

京 三品一派 初代伊賀守金道
備前 横山祐永
堀井秀明の短刀(大正年紀)
肥前刀 
備前長船 勝光宗光法光の3人合作(珍品!)

でした。

備前刀の棒移(ぼううつり)、特に肥前刀の帯状の匂口(においくち)は大変勉強になりました。

次の刀剣会が待ち遠しいです。皆様、お疲れ様でした!

当会公式YouTubeチャンネル

移り変わる「移り」 中原先生講義録

刀剣会の様子が動画でご覧になれます。

この他にも複数の動画があります。

ポッドキャスト的な音声だけの動画が多いのですが、何か他の事をしながらラジオの様に聴けるので、時間が有効に使えると思います。

ご視聴して頂けたら幸いです。

当会HP管理人の不肖内藤が刀剣会でガツン!と衝撃を受けた刀ベスト3!

これまで刀剣会で様々な日本刀を拝見させて頂いてきました。
その中でも特に印象深く、見た瞬間に思わずウォォォ!と声が出そうになった刀を、独断と偏見と個人的な好みで勝手に3つ選んでみました。

第1位 備前 長船 源兵衛尉祐定の双刃短刀!

中学生の頃、レンタルビデオ店で借りて観た「ランボー3」。
その映画の中でシルベスター・スタローンが使っていた「ランボーナイフ」。これが物凄くカッコ良かったんです。
それから数十年後、刀剣会でこのデカくて長くてゴツい短刀を見た時、「あ!!ランボーナイフだ!!!」と、思わず恥ずかしながら子供の様に内心興奮しました。
俗に鎧通し(よろいどおし)と呼ばれるこの短刀。
双刃(もろは)で長さは九寸!元重ねが厚く、これで刺されたらひと溜まりもないでしょう。
中原先生曰く「こんなものはバケモノですよ!」との事。
とにかく「強さ」を感じさせる短刀であり、又、「恐怖」を覚える短刀でもあります。
欲しい。これ、欲しい。カッコイイなー、双刃!鎧通し!!

第2位 肥前 近江大掾忠廣の足長丁子!

鑑定刀の参号刀として並べてあったこの刀。
手に取って刃文を観たら忽ち「凄い!スゴい!すご過ぎる!こ、れ、は、綺麗だーー!!!!!」と心を鷲掴みにされました。
同時に「どうやって焼いたんだろ???」という思いが湧いてきて、尊敬とも憧れとも畏れとも何とも表現し難い色んな想いが入り混じった状態になった事を憶えています。
すごかったです!!足長丁子!!ホントに綺麗だった!!

第3位 因州 眠龍子寿実の富士見西行!

刀剣会に出入りする様になってまだ間もない頃、この富士見西行と呼ばれる刀を拝見しました。
見事でした。西行法師が富士山を眺めている姿の刃文で「よくこういう刃文を焼けるなー。一体どうやって焼いたんだろう?」と思いながら観てました。
西行法師がチョコンと小さく焼かれてて、立派な富士山を見ている。その様子が何とも言えず可愛いんです。面白いんです。
今でも目に焼き付いております。

番外編 大和 金房兵衛尉政次の皆焼刃!

当会でこの金房の刀を観た瞬間「なんじゃこりゃ~!汚い!失敗作なんじゃないのか!?これは!?汚い!」と思ってしまいました。
これが初めて皆焼(ひたつら)という刃文を観た時の嘘偽り無い正直な感想です。
でも、その日の講義で中原先生に「金房は宝蔵院流槍術の十文字槍を作っていた」と教えて頂いて、吉川英治の時代小説「宮本武蔵」をスラムダンクの作者・井上雄彦氏が描いた漫画「バガボンド」の愛読者である不肖HP管理人は「あの胤栄や胤舜が使ってた槍を作ってたのか!金房ってスゴいじゃん!」と思い直したという、ちょっと違う意味で非常に記憶に残っている刀の一つです。

Q&A よくある質問

Q1.本当に何も知らない初心者ですが、参加しても大丈夫ですか?

日本刀、又は、昔の日本の歴史に「興味」があれば大丈夫です。分からない事がございましたら、せっかくお金を払って時間を作って来られてるのですから、ご遠慮無く中原先生にドンドンご質問されて下さい。先生が親切丁寧に説明して下さいます。超初心者の方、大大大歓迎です。

Q2.年齢制限はありますか?

ありません。

Q3.参加費(会費)はいくらですか?

初めて参加される方は半額の2000円です。
2回目以降は1回4000円です。刀剣会開催当日に会場でお納め下さい。大変恐縮ですが、なるべく釣り銭無きよう、ご協力の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

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